NAISTを受験した話

先日、NAISTの博士前期課程を受験してきました。無事合格を頂くことができたので、受験の際の心構えなどをここに記しておきます。この記事は2018年の受験についてですので、情報が古くなっている可能性があります。ご承知おきください。

NAISTとは

このページをご覧になっている方はご存知かもしれませんが、NAISTとは奈良県にある理系の国立大学院大学です。Springer Nature社が発表した日本の研究機関ランキングでは12位をマークするなど、非常に高いレベルの研究を行っているようです。コースワークも充実していて、学部の専攻と異なる分野を研究する際にも嬉しい大学院です。僕は数理情報学研究室に興味があったので、情報科学区分を受験しました。

出願について

必要な書類を郵送して出願します。以下では小論文と英語試験のスコアについて取り上げます。

小論文

A4用紙2枚に、これまでの修学内容とNAISTで取り組みたい研究について記述します。僕の場合、出願時にまだ卒論を書き始めていなかった上、大学院から専攻を変えたいと考えていたので結構苦戦しました。そこで修学内容としては主に授業について書き、「○○のような分野を学んできたので、その知識を活かしてNAISTでは○○を研究したい」といったようにストーリー仕立てにして取り組みたい研究について言及しました。研究内容に関して造詣が深い方は綿密な研究計画を書くのがベストだと思いますが、そうでない場合には「なぜ○○という研究分野に興味を持ったのか」といった動機を突き詰めて書くのが分かりやすいかと思います。参考までに、僕が実際に提出した小論文はこちらです。

英語試験のスコア

外部英語試験のスコアの原本とコピーを出願書類に同封します。原本は後ほど戻ってきます。ちなみに、スコア提出が出願に間に合わない場合は試験当日に原本とコピーを持参することもできます。

受け付けているスコアの種類は基本的にTOEICのみです。TOEICのスコアがない場合に限ってTOEFL及びDuolingo English Test(なんじゃそりゃ)を提出することができます。スピーキングとライティングがあるTOEFLで高得点を取るより、TOEICのスコアを準備しておくのが手堅いでしょう。また、入試を英語で受けるという条件でIELTSスコアも可です。僕はIELTS以外のスコアを準備することができず、面接を英語で行う羽目になってしまいました。

試験当日

春学期第1回選抜試験を東京で受けました。品川駅近くのビルに9時に集合し、各自受付(英語のスコア提出)を終えた後は受験者控え室に通されます。控え室で自分の試験時間まで待つのですが、その際電子機器の使用は禁止されています。僕は線形代数の本を持ち合わせていたので復習がてら読み直して時間をつぶしました。

驚いたのですが、控え室にいた受験生は僕以外全員スーツでした。受かっているので服装は関係ないと思いますが、周囲から浮きたくない場合はスーツで行くことをおすすめします。

筆記試験

試験の時間になると別室へ移動します。最初は筆記試験ですが、解析と代数の問題が2問づつ書かれたテスト用紙(英語で受験する場合は英語表記)を渡されます。10分だけ時間が与えられるので各分野から1問づつ選んで解いていきます。解析の1問目は$f(x) = \frac{x^2 – y^2}{xy}$の2階までの偏微分を求めるという問題(係数や次数までは定かでないです)で、2問目は$\int_0^3 (x-1)^2|x-1| dx$を計算せよという問題でした。代数の1問目は小問が4つあり、4つの命題の真偽を理由または反例とともに答える、というものでした。例えば「$AB$, $BA$がともに定義されているとき、行列$A$と$B$は正方行列である」など。代数の2問目は英語の用語が分からず無視したため失念しました、すみません。

10分経つと、別の部屋に移され試験官の前でホワイトボードに先ほどの問題を解いていきます。僕はまず解析の1問目を解きましたが、黙々と偏微分を計算して終わりました(試験官の方のリアクションはほとんどありませんでした、謎)。代数の小問2まで終えたところで時間切れになり、2問中1.5問を答えて筆記試験は終わりました。時間制限は結構シビアな感じでした。英語で受験するはずでしたが、試験官の方に日本語か英語でと指示を受けたため説明は日本語で行いました。

面接

筆記試験を終えると面接の部屋に移動となります(面接官は先ほどの試験官とは別の先生方でした)。最初に提出した小論文についてのプレゼンを3分間行った後、面接官から簡単な質問をされます。僕の場合はプログラミングの経験はあるか、NAISTで研究したい分野の準備はしているか、卒論は何をやっているか、ルベーグ積分とリーマン積分の違いは何かなどの質問を受けました。全体的に受験生の研究に対しての意欲を見るような質問が多かったので、事前に研究分野の本を読むなどして熱意をアピールできるとポイントが高いのではないかと思います。これは予定通り英語で行いましたが、事情を話せば日本語でやってくれるような緩い雰囲気でした。

受験後

試験の2週間後に合格通知が郵送されてきました。合格通知の中には学生寮への優先入寮の案内も同封されていました。

この記事が今後NAISTを受験する方のお役に立てば幸いです。

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